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レンタル・モーターホームで行く カナディアンロッキーの旅

2. 旅行計画
2-1. 移動ルート
2-1-1. 私の計画と実際
出発する前の私の計画は、バンクーバでモーターホームを借りてバンフを目指し、その後ジャスパー経由でバンクーバに戻るというものであった。同じ道を往復するのはもったいないし、モーターホームによるカナダツアーのパンフレットのモデルコースもそういったものであった。しかし、周遊はしたものの、実際はアイスフィールド・パークウェーを1往復半してしまったし、今改めて計画を立てるのであれば、別のルートを考える。

私の計画したルートはバンクーバ → サマーランド → レイクルイーズ → バンフ → ジャスパー → ラックルジェーン → バンクーバというものであった。



しかし実際の周遊ルートはバンクーバ → サマーランド → レイクルシーズ → バンフ → パークウェー内のキャンプ場 → バンフ → クリアウォータ → バンクーバというものである。



2-1-2. お勧めルート
ルートを計画するに際し、まず考慮しておかなければならないことは、カナディアンロッキーは山岳地帯であり、天候は不安定になりがちであるということである。旅行ガイドやツアーのパンフレットは素晴らしい天気の時の写真を載せているので、悪天候の場合はないと勘違いしてしまう。

私が日程を変えたのは、この悪天候のためであった。雨の中をアイスフィールド・パークウェーをドライブしてもあの素晴らしい景色を堪能できない。雲の中を走っているような状況になってしまうのである。日程はフレキシブルにしておき、晴れた時にタイミング良くドライブすることを考えておく。周遊ルートの一部にこのドライブを入れている場合は、時計回りか反時計回りかをその時の天候でフレキシブルに判断できるようにしておくべきである。また、時計回りか反時計回りかは、このパークウェーからの景色の位置も考えなければならない。

岩山に雪渓がある素晴らしい景色は、主にこのハイウェーの西側である。たとえばドライブしながらビデオも録画することを考えてみよう。左ハンドル車の助手席からビデオを回すことにするなら、このハイウェーを南下する形でドライブする方がよい。モーターホームのダイネットからサイドウィンドウ越しに録画するつもりであれば、一般的にはダイネットは左側にあるので、北上した方がよいことになる。このパークウェーを往復しないのであれば、私は南下を勧める。しかも午前中に走ることである。なぜなら、西側の素晴らしい景色を太陽の光が順光になる状態で見たいからである。景色は順光で見るのと逆光で見るのでは感動が全く異なる。午後は早めにキャンプ場に入ってのんびりするのがよい。

パークウェーを走るまでは、バンクーバからレイクルイーズまでの景色は結構楽しめた。しかし、帰り道となるジャスパーからバンクーバまでの景色は色あせて見えた。移動のためのドライブである。この移動のための時間はもったいない。同じ道を通らない周遊コースは非常に魅力があり、私も周遊コースを計画した。しかし、バンフとジャスパー間はわずか230km余りであり、朝早く行動を開始して少々無理をすれば、1日で往復できてしまうほどである。パークウェーは道と考えずに全体が一つのリゾートであり、その中を転々とするのだと考えれば済むことである。

カルガリーでモーターホームを借りてパークウェーだけ時間をかけてドライブするのがベストと考える。後述する私の旅行記を読めば、移動のためだけにどれだけ貴重な時間を費やしているかがご理解いただけると思う。私が無駄にしてしまったこの時間を、読者の皆さんはその日程の中に、フレキシビリティとしてどれだけ持たすことができるかどうかがポイントである。バンクーバやウィスラー周辺も見たければ、バンクーバで普通乗用車をレンタルして行動することを勧める。

なお、モーターホームのレンタルは一般的には短くとも1週間であり、早く返却しても構わないが、料金がその分戻ってくるわけではない。