レンタル・モーターホームで行く カナディアンロッキーの旅

3-15. ディーゼル車
レンタル会社が私のために確保しておいてくれたモーターホームはディーゼル車であった。特にそれを望んでいたわけではない。アメリカ車であるので、ガソリンエンジンの大排気量車と想像していた。

ディーゼル燃料の補給は気をつけなければならない。どのガソリンスタンドにもあるというわけではないのである。アイスフィールド・パークウェーでは次のガソリンスタンドは90km先などという交通標識が出ているくらいである。特にコロンビア大氷原にあるガソリンスタンドには表向き軽油はないし(スタンドの係員に聞いたら、高価ではあるが非常用に若干のディーゼル燃料は置いてあるらしい)マリン湖にはガソリンスタンドすらない。燃費は悪くなるが、燃料補給の上で問題が少なく静かなガソリンエンジン車の方が良いような気がする。

エンジンのパワー不足はあまり感じなかった。100km/hでの巡行は問題ないし、上り坂で登坂車線を走らなければならないこともあまりなかった。

排ガスの黒煙は特に上り坂になると気になるくらい出る。サイドミラーではっきりと黒煙が確認できるのである。カナディアン・ロッキーのような大自然の中に公害をばらまいているようで、非常に気が引けた。