3-6. トイレ・シャワー・洗面台
トイレに関しては、水を流すレバーの位置が若干異なるほかは一般のトイレとほとんど変わらない。大きく異なるのは、ブラックタンクを排水するたびに消臭・殺菌薬を入れることである。この消臭・殺菌薬はレンタル時に6回分もらえた。この薬剤はブラックタンクを排水するときに入れるのではなく、排水し終わった後に使い、その後ブラックタンクに入ってくる汚物の消臭・殺菌のために入れる。こうしておけば、トイレの悪臭に悩まされずに済む。なお、汚い話で恐縮であるが、固形物が溶けたころ合いを見計らってブラックタンクを排水すべきである。特に返却時は、そのしばらく前から便器に大量の水を流し込んでおいて、返却直前にダンプすべきである。
モーターホームのシャワーを私はレンタル期間中1回しか利用しなかった。気候が良く、汗をほとんどかかなかったので、シャワーの必要性を感じなかったのが大きな理由であるが、清水の残量や温水タンク、排水タンク(グレータンク)の容量が心配であったからでもある。現に唯一のシャワーの利用時にグレータンクがいっぱいになり、シャワールーム床の水が完全に排水しなくなってしまった。また、モーターホームのシャワー室は実用的な広さはあっても、キャンプ場に準備されているシャワー室の方がはるかに広く、こちらを利用した方が快適であった。こういった経験から、モーターホームにシャワー室は必要なく、トイレさえ設備されていれば充分であるという考え方が理解できる。
トイレ横に設置されていた洗面設備もあまり利用しなかった。せいぜいトイレの後に手を洗う程度である。顔を洗うには狭すぎ、シンクの周りを水浸しにしそうであった。私は歯磨きや洗面にはもっぱらギャレーのダブルシンクを利用していた。