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レンタル・モーターホームで行く カナディアンロッキーの旅

2-7. アウトドア・アクティビティ
カナディアン・ロッキーをモーターホームで旅しようと考える人は、ここに紹介するアウトドア・アクティビティにもきっと興味を持っていることと思う。私は今回のカナダ旅行でここに紹介するすべてのアクティビティを試したわけではない。しかし、別の旅行の機会に楽しんだ経験があるので、その経験も交えてご紹介したい。
このようなアクティビティに参加すると感じるのであるが、海外を旅行する日本人は非常に多くなってきているものの、このようなアクティビティに参加する日本人はまだまだ少ないということである。一般的にいえば、有名な観光地を見て回るだけという旅しか日本人はしない。最近の若い人たちは変わってきたと感じるが、もっとこのようなアクティビティに積極的に参加して楽しんでもらいたい。
このようなアクティビティに参加するにはモーターホームでキャンプ場に滞在するよりも、バンフやジャスパーの有名な観光リゾートホテルに宿泊している時の方が参加しやすい。なぜなら、このようなホテルにはこういったアクティビティへの参加をサポートするデスクがあったり、数多くのパンフレットが備わっているばかりでなく、ホテルまで迎えに来てもらえるピックアップサービスを受けられるからである。

・ラフティング
ゴムボートによる急流川下りである。今回のカナダ旅行では同行した子供の年齢の関係で、残念ながら諦めざるを得なかったアクティビティである。参加するには少なくとも12歳に達していないと断られる。私はこれをニュージーランドで経験したが、実にエキサイティングで愉しかった。初めての参加者も体力等によほど自信がない限り初級コースなどに参加せず、中級コース、できれば上級コースに思い切って参加することを薦める。普通の流れの川を下る程度ではこのラフティングの面白さは理解できない。流れが白濁するようなところ(White Water)を全身びしょ濡れになって通過する時が最高にエキサイティングであるし、我を忘れて夢中になれる。水温は低いがウェットスーツやサバイバルスーツを貸してくれるので、寒さは全く感じない。この白濁するような流れの多少で初級コースから上級コースに区別されているようだ。この上級コースはジャスパーから出発するものにあり、マリーン湖を見物する遊覧船から湖に乗り出すラフティングツアーのゴムボートを見かけた。ウェットスーツの下には水着を着用するので、日本から持参するのを忘れないようにしよう。また、バスの中で着替えることになるので、事前に水着を着用して行った方が良いだろう。

・乗馬(ホースバック・ライディング)
今回私は1時間ほどの短いトレッキングに参加したが、これは最も短いものであり、長いツアーでは数日キャンプしながらというものも用意されている。私は早足の馬には乗れない。乗馬といってもガイドが先導し、このガイドについていく馬にまたがって山道を歩くだけというのに近いので、何の心配もいらない。しかし結構楽しめる。私の娘は4歳であるが、一人でも大丈夫ということだったので、小型の馬に乗った。最初はそれほど不安を感じなかったが、山に入っていくにしたがい、子供の頭の半分ほどもある石がゴロゴロする山道に差し掛かった時は、はっきりいって「しまった」と思った。写真2-14をご覧いただければわかるが、、落馬したら間違いなく頭からこの大きな石の上に落下する。4歳ぐらいの子供はやはり親と一緒に乗るべきであろう。子供は最初非常に怖がったが、終わってみれば一人で乗ったことを誇らしく感じていたようである。

・ヘリコプター写真2-15、2-16
ニュージーランドのミルフォードサウンドで乗った15分間ほどのヘリツアーが素晴らしかったので、今回も乗ってみた。実はジャスパーからバンフを越えてキャンモアまで戻ったのは、天気の良い時にこのヘリツアーに参加したいがためであった。ニュージーランドの場合は山頂付近の雪原に着陸するというサービスがあったが、今回はこのようなサービスはなかった。パンフレットには着陸するようなことも書いてあったのであるが、選択したコースの間違えだったようだ。しかし、天気の良い日のカナディアン・ロッキーを上空から眺めるのはなかなか爽快であった。
ここでも4歳になる娘の搭乗が最初問題となったが、飛行機酔い等トラブルの場合はすべて親が責任を持つということで搭乗させてもらった。
私が利用した会社では搭乗前にビデオのガイダンスを見せられた。これが日本語版であったので助かった。事前に予約のため電話したのであるが、天候が不安定なので飛べるかどうかは直前になるまでわからないと言われた。利用されるのであれば、事前に電話で確認してからヘリポートに行かれることを薦める。

・ジェットボート
これも子供の年齢の関係で、今回のカナダでは乗ることができなかった。しかし、ニュージーランドで経験している。ジェット水流を後部から勢いよく吹き出すことによって進むボートで、船底にスクリュープロペラがないので、水深の浅いところを走り回れる。峡谷を流れる川などで、川岸の岩肌すれすれにこのボートを高速で走らせるものであり、大変スリルがある。日本では役所が危険であると判断して許可にならないのではないかと感じる。ボートの運転手が操縦を誤れば、岩に激突して大けがをするが、ボートの運転手はベテランであり、事故を起こした話はほとんど聞かない。

・ボート写真2-17~2-19
今回の旅行では、レイク・ルイーズで手漕ぎのボートを借り、またマリーン湖ではボート・クルーズを楽しんだ。ガイドブックに頻繁に紹介されるマリーン湖の写真は、このボート・クルーズに参加して初めて見ることができる風景である。このボートクルーズは特にお薦めである。

・サイクリング
写真2-20はバンフでのスナップである。日本のママチャリのように幼児用の椅子のついた自転車は、外国ではあまり見かけたことがない。その代わり、この写真のような幼児用のワゴンがあり、これを一般の自転車で引くことになる。街中をレンタサイクルで動き回るのであれば、体力をそれほど必要とされないが、自転車でカナディアン・ロッキーを観光して回ろうと言うのであれば、かなりきついものになるであろう。

・フィッシング
湖の点在するカナダでは、フィッシングは忘れるわけにはいかないアウトドア・アクティビティである。しかし、勝手に湖でフィッシングをやっていいというわけではないので、注意しよう。カナダでは自然保護の考えが徹底していて、熊や鹿などの陸上動物だけでなく、湖の魚も保護されている。国立公園内でフィッシングをするにはライセンスが必要になり、これは観光案内所、釣具店、ボートショップなどで手に入る。料金は1週間で5カナダドル程度である。