2-2. モーターホーム
2-2-5. 返却時の注意事項
モーターホームの返却時の注意点は借り出す時に指示される。
・返却時間
まず、返却手続きは午前中に済まさなければならない。これは午後から借り出す客がいる可能性があるからであろう。
・排水タンクのダンプ
返却に先立ちブラックタンクとグレータンクを空にしておかなければならない。他人の糞尿を処理するのは嫌なものである。これはたとえそのようなことが借り出し時に言われなくても、マナーとしてするべきことである。この処理を怠った場合は追加料金($30程度)を請求される。
私は最後に宿泊したキャンプ場を朝出発する前にダンプしたが、地面が幾分傾斜していたせいか、完全には排出されていなかった。一旦排水した後、トイレから大量の水を流し込んで、改めてダンプすれば完璧であろう。
・車体の損傷と標準装備品のチェック
車体の損傷チェックは一応行われた。しかし、本当に「一応」であり、あまり厳しいものではなかった。標準装備品に関してはチェックすらされなかった。私は途中でコップを1つ割ってしまったのであるが、これは不問に付されたことになる。裏を返せば、借り出す時に標準装備品に欠品がある可能性があるということである。自分が困らないように、借り出す時には十分チェックしよう。
・走行距離の超過料金
1日当たり一定の走行距離(一般的には150km程度)までは基本レンタル料金に含まれていることが多いようだ。私はこの一定の走行距離を大きく超えていたので、超過料金を支払う羽目になってしまった。この時注意しておきたいのは距離の単位である。契約書はkm単位で書かれていたが、自動車の速度計や距離計はmile単位である。今考えてみると、この1日当たりの標準走行距離に納まるくらいの移動が、余裕を持ったスケジュールという気がする。この超過料金を払うこと自体が移動しすぎで、本来のモーターホームの使い方ではないと考えられる。
・発電機使用料
発電機には運転した累積時間を示すメータが付いていて、これに単位時間当たりの利用料金を乗じた料金を請求された。これはレンタカー会社によって異なる料金設定があるかもしれない。事前に確認されたい。
・故障修理の立て替え代金返却
私がモーターホームを返却しに行ったとき、先客にドイツ人らしき人がいて、この故障修理の代金返却の交渉をしていた。あいにく私の相手をしてくれる係員がほかに居なかったので、暫くこのドイツ人の交渉を見学させてもらった。故障したパーツはルーフエアコンであった。レンタル会社側は修理に先立つ連絡がなかったことと、モーターホームの本質にかかわる部分ではないことを理由に支払えないと言う。おそらく故障したまま返却されれば、自分の工場でもっと安く修理できるのだろう。客のドイツ人はキャンプ場でエアコンが利用できないと暑くて不快になり、旅行そのものが楽しくなくなると反論していた。結局、修理代金の2/3程度を返却するということで折り合いがついた。自社の工場で修理しても、この程度の費用はかかると判断したのであろう。レンタル会社側が妥協案を出したのであった。
ラジオとオートクルーズ装置の故障に関しては、契約書に修理代金を払わないと明記されている。このように明記されていれば別であるが、本来故障の無い車両を貸し出すのが、レンタル会社の義務であるので、途中でこのような代金の立て替え払いをした場合は、遠慮せずに交渉してみるとよい。